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平木浮世絵美術館 UKIYO-e TOKYO : ウィキペディア日本語版 | 平木浮世絵美術館 UKIYO-e TOKYO[ひらきうきよえびじゅつかん うきよえとうきょう]
平木浮世絵美術館 UKIYO-e TOKYO(ひらきうきよえびじゅつかん うきよえとうきょう)は、東京都江東区豊洲のショッピングセンター・アーバンドック ららぽーと豊洲内にあった浮世絵の専門美術館。リッカーミシン創業者である平木信二の浮世絵コレクションを収集、展示する目的で設立された、日本初の浮世絵専門の美術館である。2013年3月より休館し、その後閉館した。 == 概要 == 昭和47年(1972年)9月銀座において「リッカー美術館」の名前で開館、横浜そごう内に「平木浮世絵美術館」と名称を変更して移転後、2006年10月現在の江東区豊洲で新たにオープンした。このコレクションは、日本の三大浮世絵コレクションとして知られていた「松方コレクション」、「三原コレクション」(日本郵船の重役・三原繁吉が収集)、「斎藤コレクション」(京都の画商・松木善右衛門から、実業家・神田鐳蔵の手を経て、仙台の斎藤報恩会が所蔵)のうちの「三原コレクション」、「斎藤コレクション」を引き継ぎ、更にその後の収集品を加えたものである。この二つのコレクションは、戦中は大阪の木村貞造が一時保有し大阪市立美術館に保管されていたという。そして戦後の混乱期に散逸や海外流出の危機にさらされたが、これを食い止めようとする人々の尽力を経て、平木信二の所有となった。 重要文化財4件(11点)、重要美術品238点を含む約6000点の浮世絵版画を収蔵し、希少な初期の浮世絵が多いのが特徴的である。このため平木コレクションだけで浮世絵版画の発展史を概観でき、他にも月岡芳年や小林清親、楊洲周延といった明治の浮世絵や、橋口五葉などの新版画なども所蔵している。日本国内で同館と同レベルの浮世絵コレクションを保有するのは、前述の松方コレクションを引き継いだ東京国立博物館のみと言ってよい。前述のとおり、2013年3月より休館し、その後閉館。常設の展示施設としては廃止されたが、設置母体の平木浮世絵財団は存続しており、所蔵品は各地の美術館等の展覧会に出品する形で公開されている。
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